産業用クリーンプレート

「サンバレックス」資料集

 「サンバレックス」は、ポリアクリロニトリル系の非晶性熱可塑性樹脂「バレックス」を原料として、三井化学(株)と三協化成(株)との技術提携により、世界で初めて商品化された高機能でクリーンな産業用プレートです。

数々の優れた特性を生かして、一般工業用分野は勿論、食品分野・医療機器分野・半導体等、精密産業分野に至るまで、幅広い用途に使用できます。LCD用基板硝子・カラーフィルターの搬送用容器、フォトマスクケース、電子チップ部品キャリアー、半導体洗浄装置部材等に実績がございます。

「サンバレックス」資料集目次

  1. 特 徴
  2. 一般物性
  3. 耐薬品性
  4. 燃焼特性
  5. 耐摩耗性
  6. 剛 性
  7. 含有金属及び、溶出金属・イオン
  8. アウトガス成分
  9. 深絞り成形性
  10. 液晶用硝子基板搬送容器の環境テスト比較
  11. 臭気の非付着性
  12. 製品規格


特 徴

1.耐薬品性に優れる

 芳香族、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、アルコール類、エステル類、酸、塩基類等に対する耐薬品性、耐油性、及び耐ストレスクラッキング性に優れている。

2.アウトガス特性に優れる

 半導体回りに不都合なアウトガスの発生がありません。 

3.安全・衛生性に優れる

 米国FDA、厚生省告示 第20号・31号にも適合する材料ですので、「直接食品に接触する材料」としての使用が可能です。又、可燃性の焼却処理が可能で、有害ガス・腐蝕性のガスの発生も認められません。 

4.ガスバリヤー性(ガス不透過性)、保香性に優れる

 窒素、酸素、炭酸ガス及びアルコール。ガソリン等の有機ガスのバリヤー性に優れている。又、香料、香辛料、精油等に対する保香性に優れ内容物の変質・蒸散を防ぐ。

5.深絞り成形性に優れる

 真空及び圧空成形で破れやムラのない美しい深絞り成形が可能です。

6.機械的物性・加工性に優れる

 剛性、耐衝撃性、耐クリープ性に優れ、特に曲げ弾性率が高いため、成形品の薄肉化が可能です。切断、穿孔などの機械加工、加熱曲げ、接着、溶接加工が簡単に出来ます。


一般物性


上記物性値は代表値であり、保証値ではありません


耐薬品性
 

評価方法 

 23℃ 50% RH
38℃ 50% RH の条件の薬液に浸積し、外観変化及び重量変化により評価する。

評価判定 

 ○ 一年間のテストで問題なく使用できる。
△ 16~20週間、問題なく使用できる。
 × 16週間以内に顕著な外観、重量変化等を生じる。

 


燃焼特性
 

 単 焼 

(財)総合安全工学研究所にて試験実施

項 目

単 位

測定値

試 験 方 法

発熱温度

318

理学電機社製高圧示差熱天秤使用。試料;10mg、酸素;10Kg/_、昇温速度;20℃/min.

発火温度

422

同      上

発熱量

Kcal/Kg

7,480

 島津製作所製焼研式ポンプカロリーメータ使用

酸素指数

 

30

 消炎距離法(着火;電気火花、フィルム厚み;100〜200μ)

1.燃焼排ガスの分析結果

燃焼条件 ; 熱分解温度900℃、二次燃焼温度760℃、排ガス酸素濃度100%

分析結果 ; CO2 11%以外は、CO、HCL、CL、HCN、NHS、ベンゼン、エチルベンゼン、アクリロニトリル、スチレン、メチルアクリレートは全て検出されません。

2.燃焼残渣の分析結果

Cr、Pb、Cd、Mn、Asは全て検出されません。 (検出限界 1ppm)

 混 焼 

1.試験方法

  ニユーヨーク大学にて試験実施

  1. 都市ゴミ*に、2%,4%「バレックス」を添加し、無添加の場合と比較する。
  2. 焼却炉は傾斜火格子(火格子慴動型)の都市ゴミ焼却炉を使用。
  3. 空気量は、燃焼ガス温度が970℃一定となるよう調整する。

     *繊維を除くプラスチックを2〜3%含む。

2.試験結果

  1. 燃焼状態
    ・無添加ゴミと全く同様
    ・樹脂の溶融及び火格子への付着は認められない。
  2. 燃焼ガス
    ・煤塵濃度 : 無添加ゴミと全く同様
    ・臭気   :   同  上
  3. 炉内ガス組成 (無添加ゴミと4%添加ゴミとの比較)
    ・窒素酸化物    : 測定誤差以内の変化
    ・シアン化水素   :   同  上
    ・炭化水素     :   同  上
    ・アクロレイン   :   同  上
    ・アクリロニトリル :   同  上
    ・メチルアクリレート:   同  上
    ・アクリル酸    :   同  上

 


耐摩耗性
 

 テーパー磨耗テスト  (ASTM−D1044)

  研摩紙粗さ    : CS−17
  荷重 × 回転数 : 1Kg × 1000rpm
  試料厚み     : 3mm

試  料

磨耗量(mg)

バレックス

19

ABS

55

PMMA

64

PEEK

PES

20

PPS(GF40)

80

POM

40

フッ素樹脂PFA

165
  


剛 性

サンバレックスは剛性が高く、PVC、PETにくらべて比重が小さいので、加工品の薄肉化及び、軽量化が計れます。

 曲げ弾性率Vs厚み 

樹脂

比重

曲げ弾性率

肉厚比

重量比

バレックス

1.15

34,400Kg/cm2

PVC

1.40

25,300Kg/cm2

1.36

1.66

PET

1.38

24,600_Kg/cm2

1.40

1.67


含有金属及び、溶出金属・イオン

 含有金属 

金 属

Ca

Mg

Al

Fe

Na

S

P

Zn

Pb

Sn

Cd

Ti

Cu

含有量(ppm)

27

230

5

0.6

8

7800

390

< 0.5

未検出

未検出

未検出

< 0.2

< 0.2

 溶出金属 

< 評価方法 >

試料(厚み3mm×縦50mm×横10mm)5枚を500mlの純水に常温で15日間浸漬後、純水に含まれる金属を定量した。

< 評価結果 >

金 属

含有量(ppb)

サンバレックス

対比(純水)

Pb

< 1

< 1

Sn

< 1

< 1

Zn

4.5

2.7

Ca

1.5

0.8

Mg

3.0

3.0

Cu

< 0.6

< 0.6

 溶出イオン 

< 評価方法 >

容器に試料50g及び超純水50mlを加え、常温で20Hr浸漬後、超純水に含まれる陰イオンをイオンクロマトにより測定する。(機種 : 日本ダイオネックスDX-300、濃縮装置付)

< 評価結果 >                   (単位 : wt ppb)

陰イオン

含有量

Blank(純水)

報告値

定量下限

_

_

Cl-

4.2

4.4

0.2

4

1

NO2-

0.5

0.5

0.3

< 1

1

Br-

ND

ND

ND

< 1

1

NO3-

3.5

3.2

0.4

3

1

PO43-

5.2

5.5

ND

5

1

SO42-

28.8

34.2

0.1

32

1


アウトガス成分
 

< 評価方法 >

試料ペレット1gをバイアルビン20mlに入れ、加温(60℃×120分)ヘッドスペースガスをGC−MS(SIM)で分析、加温条件でのアウトガス成分の量的比較を行った。
(試料ペレットに含まれる絶対量の定量ではなく、加温条件でのアウトガス成分量の比較。)

< 試  料 >

  1. バレックス制電グレード
  2. PMMA系制電グレード

< 評価結果 >

                   試料ペレットg当たりのng(ppb)で表示

   試  料

アウトガス成分名

バレックス

PMMA系制電グレード

アセトン

1

45

イソプロパノール

<1

133

アクリル酸メチルエステル

6

670

1-ブタノール

19

1600

メタアクリル酸メチルエステル

3

860

オクタノール

32

970


深絞り成形性

 真空及び圧空成形で破れやムラのない深絞り成形が可能です。


液晶用硝子基板搬送容器の環境テスト比較

 温度、湿度移行テスト 

容器内を乾燥Nで乾燥させ、恒温恒湿槽に容器を放置し、槽内の温度、湿度の条件による容器内への移行過程を測定する。

  1. テスト条件
    温度 : 45℃      湿度 : 95%RH
    測定前の容器内の乾燥は、毎分30_の乾燥Nを60分間流した。
  2. 恒温恒湿試験機
    (株)カトー製の、シルバーエンペラーTHX型
  3. テスト結果

 

サンバレックス容器

発泡PP容器

PET容器

温度

湿度

硝子温度

温度

湿度

硝子温度

温度

湿度

硝子温度

投入直後

32.0

10.4

32.0

31.2

12.0

29.5

35.1

12.8

31.5

1日放置後

45.7

21.3

46.1

45.3

70.3

44.6

45.9

39.0

46.1

2日放置後

45.7

24.4

45.8

46.0

92.8

46.0

45.9

42.1

46.0

3日放置後

45.8

27.0

45.8

46.0

93.3

46.0

45.9

44.1

46.1

4日放置後

45.8

29.3

46.2

 

 

 

46.9

46.9

46.1

5日放置後

45.8

30.7

46.0

 

 

 

45.9

48.6

46.2

6日放置後

45.9

31.3

46.0

 

 

 

45.9

49.5

46.1

7日放置後

45.7

32.4

46.0

 

 

 

45.9

50.3

46.1

 容器内O濃度変化テスト 

容器内をO濃度が0〜2%程度になるまでNで置換し、室内(23℃)に放置し、容器内へのOの侵入過程を測定する。

  1. テスト条件
    測定前のN置換 : 毎分30_の乾燥Nを60分間流し置換した。
  2. テスト結果

O濃度(%)

サンバレックス容器

発泡PP容器

ABS容器

PET容器

N置換後

0

0

0

0

1日放置後

0.6

13.2

0.5

4.5

2日放置後

1.7

17.0

2.3

9.2

3日放置後

2.2

19.3

3.5

14.6

4日放置後

3.4

20.5

5.0

18.2

5日放置後

3.7

20.7

6.8

19.8

6日放置後

4.5

 

8.0

20.2

7日放置後

5.2

 

8.9

 


臭気の非付着性

< 評価方法 >

供試食品中にテストピースを漬け、冷蔵庫に一週間保存後、中性洗剤で洗い、24時間風乾後、官能検査を実施。

< 評価判定 >

パネリスト12名で、臭いを感じた人の人数。
◎ 3人以下  ○ 4〜6人  △ 7〜9人  × 10人以上

       食品の種類

 樹脂の種類

カレー

キムチ

らっきょう

サンバレックス

PE(ポリエチレン)

×

×

×

PP(ポリプロピレン)

×

×

PC(ポリカーボネート)

×

×

×

AS

×

ABS

×

×
本データーは、試験を(株)日本食品分析センターへ依頼し、その結果をもとに、当社で作成したものです。

 

製品規格

品種

品番

1.0

1.5

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

8.0

10.0

12.0

15.0

プレス品

SB-5001

ナチュラル透明

SB-6001

ブルー透明

SB-6501

ブラウンスモーク

SB-5101

ホワイト

SB-5501

アイボリー

SB-5201

ブラック

  1. サイズ 1000mm × 2000mm
  2. ○印・・標準品  △印・・準標準品
  3. その他、厚み及び特注色については御相談ください。


目  次

会社概況

沿  革

製品発売元

設備装置

製造品目

カルチャーセンター

お問合わせ